体調の変化に鈍感?発達でこぼこのお子様の体調管理

発達でこぼこのお子様は、「痛い」「苦しい」「しんどい」という感覚に鈍感だったり、その思いを上手く伝える事ができなかったりします。

今はコロナの感染もあり、心配は深まりますよね。

また、怪我や病気をしても、薬の服用や怪我の治療でも感覚過敏の特性から上手く行かずに苦労している方もいると思います。

とにかく公園内を高速で走り回るのが大好きなYくん。草むらであろうと気の隙間であろうとお構いなしに走っていきます。ふと見ると、両ひざから血を流しているのです!

ですが、本人は全く気が付かず、更に走り回り続けています。

こんな怪我がよく起きていたのですが、園では毎回大げさに「転んだの?」「血出てていたいやろ?」とYくんにいうようにしました。起きた出来事と、言葉を結び付け、知らせてくれるといいなと思い行っていました。

鼻水が出て苦しい時もそうでした。あえて声をかけるようにしたのです。「鼻が出て気持ち悪いな!」

「詰まって苦しいね」としんどさを言葉で伝えていきました。

繰り返していくうちに、「あーあーっ!」と声で何かを伝えてくれるようになりました。それは怪我なのか痛みなのかまでは伝えてくれませんが、鼻水の時は鼻をピクピクさせていたり、怪我した時はそばに来てじっと動かなかったりとYくんなりの表現で伝えてくれるようになりました。

鈍感で分かりにくく、伝えるのが難しいお子様でも、言葉やむぶり手ぶりで伝えたり表現することを伝えてあげると、少しずつでも身に付けていけるのではないかと思います。

もちろん、周りの大人が体調や怪我などに十分配慮してあげなければなりませんが、大きくなるにつれて目の届かないところで起きた時に、誰かに伝えられるようにしてあげることも大切だと思います。

お子様によって方法もできる事も違うと思いますので、お子様に合った方法が見つかるといいですね。きっと自分の思いを伝えられた事は、お子様自身の自信につながり、力になると思います。