お子様に指示をしても、なかなか行動に移さず、聞いていないように思うことありませんか?
反発や反抗したり、わがままなわけではありません・・・
発達に遅れのあるお子様の特徴や特性から、指示された意味を理解できていなかったり、理解していても実行に移すのが難しく、何をしてよいのかわからず、困っているのです!
◎指示をすぐに忘れてしまう
相手の言ったことを記憶し、理解して的確な返答をする(ワーキングメモリ)が弱く、指示をすぐに忘れてしまうのです。
また、指示をされた内容を実行していても他の事を思い出したり目に入ったりしてしまうとそちらが優先になり、記憶が上書きされてしまい、結果忘れてしまうこともあります。
◎指示の内容が理解できない
指示された内容が長かったり、複雑だと正しく理解できなかったり、途中で内容を忘れてしまったり、指示された順序をバラバラに理解してしまい指示への対応が難しくなります。
一度に複数の指示を受けると、どちらかを忘れてしまったり、内容がごちゃ混ぜになりどちらを優先してよいかわからなくなります。
◎どのように行えばよいかわからない
理解はできていても、具体的にどのようにすればよいかわからないということもあります。また、場所等の環境が違うと行動に移せない場合もあります。
◎行動するまでに時間がかかる
ボーっとしたり、動きが止まってしまうという事が見られることがあります。
それは頭の中で内容を整理していたり、どのように行動を取ればよいかを一生懸命考えているのです。
この場合、急かしてしまうと焦って指示内容を忘れてしまったり、混乱してパニックになったりするので、自分から行動できるよう見守ってあげることも大切です!
◎お子様にとってわかりやすい指示を!
・一回の指示は少なくする
複数の行動がある場合は1つずつ行うようにすると、確認もでき、失敗もなく行えます。
・短い言葉(簡単な内容)で伝える
してほしい事を短くシンプルに伝えると理解しやすいです。
・曖昧な表現はせず、具体的に伝える
何をどうするのかを具体的に伝えると指示の内容、どのようにするかを理解しやすくなります。
◎指示がわかったか再確認する。
お子様に内容を復唱してもらう、理解した内容を話してもらう等確認をするとよいでしょう。
言葉自体を理解していても実際に何を行うかは理解できていない場合もあるので、注意が必要です!
◎絵や画像(文字)等で伝える
言葉で伝えるよりも視覚から伝えると理解もしやすく、具体的な内容も分かりやすくなります。また、行動しているうちに忘れてしまっても、目に見える場所に掲示しておくことで再確認もできます。
◎お手本を見せる
言葉の指示だけではなく、指示を出した大人が実際に行動してお手本を見せるとよりわかりやすくなります。
指示に従うことが出来ない時は、どの部分が原因でつまづいているのか、お子様の気持ちになって確認すると、理解しやすい対処の方法を取ることができます。
お子様の成長の程度や発達の遅れによるお子様の特徴や特性に合わせ、わかりやすく丁寧に対応することが何より大切です。また、指示への行動が難しい場合でも周りの大人がフォローしながら行い、お子様自身の理解につなげることも必要です。
お子様が、理解し行動できる経験が増えることで、達成感を味わうことでお子様の自信にもつながります。プラスになる経験をたくさんできるといいですね!