発達障害の一つである「自閉スペクトラム症」。
自閉症スペクトラムのお子様と関わる中で、「この子は、大きくなったらどんな大人になるのかな?」「どんな仕事なら楽しくできるかな・・・」と考えたことがありました。
発達障害は生まれつき脳の一部の機能に障害があり生まれた時からの特性です。
不安やこだわりが強かったり、空気が読めず相手の意図がくみ取れなかったり、人と関わるのが苦手だたり、感覚過敏だったりと苦手な事も多いですが、得意な事には強く力を発揮することが出来ます。
得意(長所)を伸ばしてあげて上手に付き合ってくことで、お子様の可能性を広げるのではないか思います。
得意(長所)
- 自分がすきなことに熱中できる
- やりとげようという気持ちが強い
- やるべきことをやって穏やかに平和に過ごしたい
- ものごとの細部に目が届き、独創的な発見がある
苦手(短所)
- なかなかやめられない
- 途中で変更されるとイライラする
- 急な予定変更や見通しが立たない状況が不安になる
- ちょっとした変化やいい加減なやり方も見過ごせない
お子様によって、多少違いはありますが、こうしてあげてみると、苦手だと捉えてしまう事も見方を変えれば得意な事として捉えられます。
苦手な事、特性は訓練を重ねてなくなるものではありません。捉え方見方を変えて、得意な事として伸ばしてあげられる関りをしましょう。
1番大切なことは、『子どもの好きなことを見つけてあげること』 です。
◎こんなところに気を付けて観察してみましょう!
- 自ら進んでやっていること
- 気が付けばいつもしていること
- 夢中になってしていること
- よく話題にしていること
本人が「好きなこと」と認識できていない事もあります。また、褒められてやっていくうちに好きになう事もあります。また、周りの大人や保護者の方が、よく観察し、「こんなに上手にできるのね!」「すごいね!」等と感情や思いとして伝えてあげる事が大事です。
こうした周りの大人や保護者の方との関りや言葉がけは、喜びとなり自信にもつながります!
好きな事を見出し、自己肯定感を高める事ができる会話を意識することで、自閉症スペクトラムのお子様は、自信がつき、好きな事をもっと追求したくなりどんどん行動していきます。行動することで脳もどんどん発達していきます。
好きな事をしている時のお子様。目をキラキラさせて楽しんでいませんか?
それが、得意分野なのです。好きな事や得意分野を通して、お子様の脳を発達させてほしいです。
楽しんでいる時が一番脳もイキイキと発達しているんです。
何よりも、お子様一人ひとりの特性、得意な事を周りの大人や保護者が理解し、環境を作ることも大切なことです。そして、好きな事を楽しんで取り組み育てた、『得意分野』を活かし、お子様が輝ける未来を可能性を広げてあげたいですね!